【メディカルハーブ検定に出てくるハーブ③】リンデン
メデイカルハーブ検定の受験の為に勉強中の、はるとかわです。
さて今回は、検定に出てくる15種のハーブの中からリンデンをピックアップして取り上げます。
リンデンについては特にイメージ無いなあ…。初めて見た「菩提樹」は、京都に住んでいた時にたまたま坂を上った先にあったお寺の境内でした。古い木の看板があって、そこに「菩提樹」という達筆が書かれていて、それが初めて目にしたボダイジュ、これが例の、と呟きました。ただ花が終わるころだったので、あまり匂い立ってはいませんでした。今度は是非満開の菩提樹が見てみたい。まあ、リンデンと菩提樹は似て非なるものなんですがね…!(違いについてはサラッと後述します)
【リンデンの名称】
(学名)Tilia europaea
ラテン語でtiliaはシナノキ。「ヨーロッパのシナノキ」ですね。
(英語)Common lime、Common linden
(フランス語)Le tillleul commun
(ドイツ語)Holländische Linde ←オランダのリンデ。
(中国語)西洋椴 xi1 yang2 duan4
和名はセイヨウボダイジュ。
【リンデンの特徴】
アオイ科。花はクリーム色で、初夏に咲く。主に花部(苞:ほう)や葉を用いる。
ドイツやフランスでよく見かける街路樹なだけあって、背が高い(20m-30m)。
花から蜂蜜が取れる。
成分としては、エルダーフラワーと似ている(フラボノイド、フェノール化合物)。他にはタンニン、アラビノガラクタン(これが粘液質の成分)
【リンデンの効果・効能】
ヨーロッパでは古くから、風邪・高血圧・不眠に用いられてきた。
葉には、鎮静、発汗、利尿の作用がある。
花のファルネソールという精油成分によって、不安や興奮を沈める鎮静作用が得られる。
オレンジフラワーとブレンドして、寝る前に飲むとぐっすり出来る。
発汗と鎮静の効果から、風邪の引き初めに良い。筋肉の緊張もほぐす。
【リンデンの小話】
シナノキ属には色んな種類があるらしい。
日本でいう「シナノキ」はTilia japonica(日本のシナノキの意)で、日本の特産。
菩提樹はTilia miquelianaで、中国原産。
因みにブッダがその下で悟りを開いたという「ボダイジュ」は、この菩提樹とは実は別種で、インドボダイジュというものである。インドボダイジュは学名がFicus religiosaで、クワ科イチジク属の植物。全然シナノキ感が無い!
…こんな感じです。ヨーロッパの優しい風邪薬、といった所でしょうか!
勉強のお供の本は、主にこれです。個人的に色々と調べて付け足しています。