【メディカルハーブ検定に出てくるハーブ④】ネトル
ご覧いただきありがとうございます。ハーブ好きが高じて、ちゃんと資格を取ってみようと勉強に本腰を入れている、はるとかわです。
今回は、メディカルハーブ検定に出てくるハーブの中から、ネトルを取り上げます。
【ネトルの名称】
(学名)Urtica dioica ⇒Urticaはラテン語のuro(焼く)から来ている。刺さると焼けるような痛みがあることから。dioicaはラテン語で雌雄異株の、という意味。
(英語)Nettle
(フランス語)La grande ortie、L'ortie commune
(ドイツ語)Die Große Brennnessel
(中国語)异株荨麻 yi4 zhu1qian2 ma2 ←「异株」は繁体字だと「異株」。つまりdioicaの訳になっている。「荨麻」は蕁麻。
和名はセイヨウイラクサ。
【ネトルの特徴】
イラクサ科で、葉の部分を利用する。
繊維質で、青銅器時代からずっと織物に利用されてきた。
南北戦争時代のアメリカでは、ネトルの茎と葉の浸出液に包帯を浸けて、止血の為に使われていたらしい。
土中から吸収したミネラルが豊富(鉄分・カルシウム・カリウム・ケイ素)。フラボノイドやクロロフィルも含む。栄養たっぷりですね。
【ネトルの効果・効能】
浄血作用があり、アレルギー疾患やリウマチなどの場合の体質改善に効く。特に、花粉症などの春先に起きるアレルギー症状に対して用いられる(これを春季療法と呼ぶ)。過剰なタンパク性の老廃物を除去してくれるそう。
鉄分・葉酸・ビタミンCを含むことから貧血対策にも。
【ネトルの小話】
刺毛に覆われていて、触ると痛く、赤くはれることもある。因みに生薬名は「蕁麻」。触ると発疹が出ることから、蕁麻疹や麻疹の語源となったとか。
…こんな感じです。触るな危険、でも味方になると頼もしいハーブですね。
勉強のお供の本は、主にこれです。個人的に色々と調べて付け足しています。