はるとかわ 世界の一隅日記

ハーブと、語学と、日々雑感。最近は香りが気になる今日この頃。

留学中アロマにハマったきっかけ


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こんにちは。はるとかわと申します。

このブログでは現在、ハーブやアロマの検定に関する勉強の記録ばかりを載せています。今回は、「…そもそも何故こんな検定の勉強をしているのか?」という理由についてお話します。一番最初のきっかけはエッセンシャルオイルなのですが、何故・どこで・どのように精油に魅了されてしまったのかについて、遠い昔の記憶を引きずり出してみます。フランス留学に興味がある方、フランスで寮生活を送る方も、是非のぞいてってください!

 

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凱旋門からの眺め

パリの寮生活での悩み

私は以前、パリに留学していたことがあります。一年の交換留学で、現地の学生たちと肩を並べ、主にフランス文学の授業を受けていました。

住まいは、大学まで徒歩3分の学生寮。フランス人も留学生も大勢が住む寮でした。同じ時期に日本から交換留学に来た人たちとも同じ寮で、色々と助けてもらったり、お世話になったものです。部屋は1DKで、各部屋にキッチンが備えられていたので何かと楽でした。小さいながらも、一年の滞在と思えば丁度いい広さで、ベッド・テーブル・椅子・ナイトテーブル・棚が備え付きだったので便利でした。高い窓が付いていて、日当たりも良く、窓からの景色も好きでした。暖房もよく効いて、冬場でもぬくぬく過ごしていました。ただ、人間もそうですが、欠点のないものなんてありませんよね。この部屋にも、一つだけ、致命的な欠陥が。

網戸が、無い。

無いんです。でも夏になればかなり暑い。クーラーは、無い。玄関の扉を開けていても涼しい風は入ってこない…。仕方なく、大きな(そう、よりによって大きな)窓をそのまま開け放していました。すると次第に、白い壁に黒い点が付くようになりました。近づいてみると、。その点はみるみる増えて、時々部屋の住人に向かってアタックしてくるようになりました。北国出身の私が見慣れているものよりも、なんだか一回り大きくて、逞しくて、ちょっと恐かったです。当時ヴァイタリティーに欠けていた私にとって、攻撃的な虫は圧倒的な存在で、虫に出くわす度に変な声を上げていました。

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網戸の無い、寮の窓からの景色。この時は虹が出ていました。

優しい虫よけ対策

叫び通しでも困りますし、声帯を大切にしたかったので、本格的に防虫対策を考え始めました。ただ、風の流れを考えた時に、殺虫剤を噴射するのは気が引けました。というのも、開けた窓から入ってくる風は、外から勢いよく入って来てキッチンを抜けて、玄関へと抜けていくからです。

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寮の部屋の間取り

他の日本人の留学生の中には、日本から蚊取り線香を送ってもらって、それを窓の取っ手に引っかけている人もいました。いいアイデア!ですが私は自力でなんとかするしかなかったので、フランスにあるもので出来る事を考えました。キッチンを経る風の流れの事を考えると、虫には厳しく、人間には出来るだけ優しいものが良いなあ。何かナチュラルな防虫方法はないかなあ。そう思って色々と調べているうちに出会ったのが、アロマスプレーです。

シトロネラ、ゼラニウムレモングラス、…調べると色々な精油の名前が出てきます。それぞれが植物由来で、それぞれリラックス効果やリフレッシュ効果もあったり、それぞれ違った香りを楽しめるんだな、と、パソコンにかじりつきながら大体の精油の世界観を概観しました。とりあえず虫よけに効くアロマをリストアップし、そのメモを握りしめながらアロマのお店(後述します)に行き、その足でHEMA(雑貨屋さん)で霧吹きを手に入れました。色んなサイトを参考にしながら、エタノールと水にアロマを垂らしてシャカシャカ振り、沢山振り、窓一面を隙間なく濡らしました。

結果として、格段に虫が減りました!8割方虫が部屋に入ってこなくなりました。窓を開けている時には、こまめにアロマスプレーをかけていたので、その神経質さが虫に勝ったのかもしれません。その頃にはフランスの虫に対して大分耐性が付きまして、天井の照明で憩っている黒い点を、ひたすらラップの細長い箱で突いて天国へと送り出すくらい、やり返す術を身につけていました。アロマスプレーによって、戦う相手の数を格段に制御出来たからこそ、網戸の無い夏の日々をやり過ごす事が出来たのです。

おすすめのお店:Aroma-Zone

ただ、精油はなかなかお値段が張ります。学生でしたし、パリってなにかと物価も高いし、出来るだけ節約したい…!そう思い、色々なアロマショップを調べました。そして、出会ってしまったのです、Aroma-Zoneに…。

 Aroma-Zone(アロマゾーン)、サンジェルマン界隈の近く、オデオンOdeon駅のすぐ傍にあるアロマのお店です。当時は、お店に入って右手側の一角に、ずらーっとアロマの小瓶が並んでおり圧巻でした。アロマ好きにはたまらない。また、当時の私はまだ目覚めていなかったのですが、フローラルウォーターや、手作り化粧品で使用するものも沢山お取り扱いがありました。品揃えもさることながら、アロマゾーンのすごいところは、精油がお安い…!!お安いのです。10mlの精油の小瓶が、2€台から手に入るのです。オーガニック認証(Bio)のアロマもありました。(ただ今思えば、何故そんなに安価だったのか…。そのカラクリに興味が無くはありません。)

https://www.aroma-zone.com/huiles-essentielles/huiles-essentielles.html

↑こちらがアロマゾーンのHPです。全部フランス語なのですが、Huiles Essentiellesとあるのが「精油」です。上のリンクにあるページを下にスクロールしていくと、セット販売の後に個々の精油の値段が出てきます。レートの関係もありますが、基本的に全て10mlでこのお値段。(例えばレモンだとCITRON DE SICILEで2.20€とあります。300円しないくらいです。)…日本で買うと、ピンキリではありますが、大手の店舗で購入する場合、倍かそれ以上の価格にはなるかと思います。

フランスでアロマデビューした私は、日本に帰って来た後、アロマショップでの値段を見て雷に打たれました。もっとフランスで買っておけば良かった…。精油は、大量の原料からほんの少ししか取れない貴重なものですしね。大切に使おうと改めて思いました。

まとめ

という訳で、虫退治に成功してから、「アロマ、すごい…!」とすっかり精油の効果のすごさに魅了されてしまったのです。素直なんです。何種類か精油を揃えて、気分次第で組み合わせてスプレーにしたり、風邪気味の時には鼻から香りを入れて粘膜を芳香で潤したり、留学中の不便・不調に対して大活躍でした。アロマゾーンというアロマ激安ショップに支えられた留学生時代。あの時があったから、精油の世界の楽しさと、その奥深さを知る事が出来ました。精油の世界が更に拡大して、今ではハーブや漢方にも興味をそそられているわけです。

今はCovid-19の所為でなかなか渡仏できませんが、また自由にのんびり旅が出来るようになった時には、またアロマゾーンに行きたいなあ。今の時代、楽しみは未来に延期しておきましょう。そうすれば未来には楽しいことばっかりが増えていきます。こう考えるだけでも、今のこの状況を前向きに乗り切るモチベーションになるんじゃないかな、なんて思います。

それではまた!