【メデイカルハーブ検定に出てくるハーブ⑥】エキナセア
ご覧いただきありがとうございます。
今回は、メディカルハーブ検定で問われる15種のハーブの中から、エキナセアをピックアップしたいと思います。
健康への意識が高まる昨今において、エキナセアは比較的知名度を上げているハーブではないでしょうか。免疫を上げてくれる、風邪の予防になる、という効果がよく巷では期待されています。このハーブについて、検定に出てくる内容を踏まえつつ、ちょっとニッチな情報をまとめていきます。参考になれば嬉しいです。
【エキナセアの名称】
(学名)Echinacea purpurea 他(【小話】で後述します)
Echinaceaはギリシャ語のechinos(ハリネズミ)から来ている。上記だと「紫ハリネズミ」ですね。
(英語)Echinasea、 Coneflower
(フランス語)L'échinacée
(ドイツ語)Der Purpur Sonnenhut (つばの広い日よけ帽子、の意味もある。)
(中国語)松果菊 song1 guo3 ju2
和名はムラサキバレンギク。日本には昭和初期に持ち込まれたそう。
【エキナセアの特徴】
キク科で多年草。
インディアンのハーブと呼ばれ、北米先住民の人たちが大切にしてきたハーブの一つ。毒蛇に噛まれても、これがあれば心強い。 ヨーロッパでの栽培が始まったのは、第二次世界大戦後、ドイツの科学者が自国に持ち帰ったのがきっかけ。
元々は根部が用いられていたが、今では地上部全体を使う。
【エキナセアの効果・効能】
免疫賦活作用、抗ウイルス作用がある⇒エキナセアに含まれる多糖類(粘膜に作用する成分)が、マクロファージ(白血球の一種)の活動を活発にし、インターフェロン(ウイルスの繁殖を抑える力を持つたんぱく質の一種で、医薬品にも使われている成分)を作り出してくれるから。まさに「天然の抗生物質」。風邪やインフルエンザ、カンジダ、尿道炎、膀胱炎、ヘルペスなどの感染症に対して、医薬品の補助療法や予防に用いられる。
※言わずもがな、過剰摂取すると具合が悪くなるみたいなので、体調と相談しながらゆっくり摂りましょう。過ぎたるは及ばざるが如し…
《安全性について》
キク科アレルギーにの人は要注意!
また、Echinacea purpureaとEchinacea pallidaは使用は8週間以内にした方が、薬効慣れせずにいられて効果的。
【エキナセアの小話】
現在知られているエキナセアは全部で9種類あり、全てが北米原産。その中でも薬効を持つものとして主なものが3種ある。
・Echinacea purpurea:purpureaはギリシャ語のporphyra(テツホラガイ←紫の染料)に由来する。「紫のハリネズミ」。外側は紫色の舌状花に、中心にはハリネズミのような形の筒状花がある。よく見るタイプ。
・Echinacea pallida:pallidaは青白いの意。「青白いハリネズミ」。花びらの色は青白さがあって、google画像検索だとクラゲみたいに舌状花が垂れている写真ばかり出てきました。
・Echinacea angustifolia:angustus(狭い)+folius(葉の)。「葉の狭いハリネズミ」。プルプレアとあまり見た目は変わらないような…。
…こんな感じです。免疫のバリアを強化したい時に召喚してみたいハーブですね!
勉強のお供の本は、主にこれです。個人的に色々と調べて付け足しています。
それではまた!