【メデイカルハーブ検定に出てくるハーブ⑦】ジャーマンカモミール
ご覧いただきありがとうございます。
このカテゴリーも、全15回中7回目と半分に差し掛かってきました。今回はジャーマンカモミールについてまとめていきます。リラックス効果で有名なカモミール。実はジャーマンとローマン、二種類あるのです。ゲルマンVSラテンの違いについては、アロマテラピー検定に関わる記事として別にまとめようと考えています。今回はハーブティーとしてのジャーマンカモミールを、メディカルハーブ検定用の勉強がてら取り上げます。
※2021/01/24追記:ジャーマンカモミールとローマンカモミールの違いについて、まとめた記事を書きました。
【ジャーマンカモミールの名称】
(学名)Matricaria chamomilla、Matricaria recutita
Matricariaはラテン語でmatrix(子宮)より。chamomillaは、ギリシャ語のchamai(地面の低いところで)+melon(リンゴのような香りがする)の合成。recutitaの方は「下に打ちつける」という意味。
(英語)Germain camomile
(フランス語)La Camomille allemande(ドイツのカモミール。)
(ドイツ語)Die Echte Kamille
(中国語)甘菊 gan1 ju2 ←同じ発音で”柑橘”にもなる。ややこしい!
和名はカミツレ。オランダ語のKamilleに漢字を当てて「加密列」や「加密爾列」などし、「カミッレ」と読ませようと思っていたら、いつの間にかカミツレになってしまった。誤読。という訳で、江戸時代からポルトガル・オランダ経由で持ち込まれていた。
【ジャーマンカモミールの特徴】
白い花を咲かせる、キク科の一・二年草。用いるのは花部。
大地の林檎、と呼ばれるくらい、リンゴっぽい香りがする。(個人的には、わかるような、わからないような…。)
バビロニアの時代から既に薬として用いられていた。
「マザーハーブ(母の薬草)」と呼ばれるくらい、女性に優しいハーブ。
「植物のお医者さん」と呼ばれ、傍に植えてある他の植物を生き生きさせてくれるらしい。周りにある弱った植物にエネルギーを与えたり、バラの傍にカモミールを植えると、害虫が全てカモミールの方へ行くので、バラが元気になる。(身を挺する、とはこのことか…。)
あと牛乳との相性が良い。
【ジャーマンカモミールの効果・効能】
リラックス効果がある。ストレス性の胃腸の不具合や、不眠、消炎に効く。
冷え性、便秘、月経痛など、女性特有の症状を和らげる。
《安全性について》
キク科アレルギーの人は要注意!
【ジャーマンカモミールの小話】
花言葉は「逆境に耐える」「逆境で生まれる力」「清楚」「あなたを癒す」など。小ぶりで可愛らしい見かけにも関わらず、めちゃくちゃパワフルで、優しさも兼ね備えている。素敵です。
…こんな感じです。可愛くて優しくて逞しい、頼れるハーブですね。
勉強のお供の本は、主にこれです。個人的に色々と調べて付け足しています。
それではまた!