【アロマテラピー検定1級に出てくるアロマ①②】ジャーマンカモミール&ローマンカモミール
ハーブについて勉強中の、はるとかわです。
今回は、カモミールの種類について理解を深めるべく、「ジャーマンカモミール」と「ローマンカモミール」、この二種の違いについて比較していきます。
なお、この二つのハーブは、アロマテラピー検定1級の出題範囲に含まれています。検定を意識されている方はしっかり覚えましょう!
違い① 学名
ジャーマンカモミール:Matricaria chamomilla、またはMatricaria recutita
ローマンカモミール :Chamaemelum nobile、またはAnthemis nobilis
…学名全然違いますね!ジャーマンカモミールは「子宮」を意味するmatrixが由来となっていて、学名はMからはじまっています。一方でローマンカモミールは、どちらも名前にラテン語のnobilis(高貴な、英語のnoble)が含まれています。
【ジャーマンはマトリックス、ローマンはノーブル!で区別できます。】
違い② 生育
まずはジャーマンカモミールから見ていきましょう。
ジャーマンカモミールの生育の特徴:
・上に伸びて育つ
・花は小ぶりで、ぽってりしている
・開花・収穫時期は3月~6月
・一年草
ジャーマンカモミールは上に伸び、30cm~60cmほどの高さになります。花を見てみると、丸くてころんとしていますね。特に、中央の黄色い部分が盛り上がっているのが分かります。収穫時期はローマンカモミールよりも早いです。
一方で、ローマンカモミールはといいますと…
ローマンカモミールの生育の特徴:
・地を這うように育つ
・花は比較的大きく、平べったい
・開花・収穫時期は早くて5月~7月の上旬
・多年草
ローマンカモミールは高さが低く、30cm程度までしか伸びません。花を見てみると、ジャーマンカモミールとは違い、中央の黄色い部分にそこまで盛り上がりがありません。またローマンカモミールは、花だけでなく、葉も香るのが特徴です。地を這うように成長し、踏みつけにも強いことから、香る芝生として知られています。
違い③ ハーブティーの味
ジャーマン・ローマン共に、ハーブティーとして飲めます。ただ、ジャーマンカモミールの方がメジャーです。理由は、ローマンカモミールをハーブティーにすると苦みがあるから。
【ハーブティーではジャーマンが主流!】
違い④ 精油の色
ジャーマンカモミールの精油は、「青」です。花自体は青くないのですが、ジャーマンカモミールに含まれるカマズレンという成分が、アロマの生成時に濃い青の色を作り出します。因みに水蒸気蒸留法です。
一方、ローマンカモミールの精油の色はイエロー。多くのアロマと色そのものでは目立ちませんね。
【ジャーマンカモミールの精油は青!】
まとめ:一覧表
情報を整理すると、このようになります。
ジャーマンカモミール | ローマンカモミール | |
---|---|---|
学名 | Matricaria chamomilla, Matricaria recutita | Chamaemelum nobile, Anthemis nobilis |
育ち方 | 上に伸びる(30cm-60cm) | 香る芝生(~30cm) |
花の形 | 小ぶりでぽってり | 大きくて平たい |
開花期 | 3月~6月 | 5月~7月上旬 |
タイプ | 一年草 | 多年草 |
ハーブティー | 美味しい | 苦みがある |
精油 | 青い | 黄色 |
ふう。これでジャーマンVSローマンの戦いを和平出来ますね。平和が一番です。
以前書いた、ジャーマンカモミールについての記事はこちら。
また、今回参考にした本はこちら。一冊に知識が凝縮しているし、模擬試験も充実していて個人的に気に入っています。この本に載っている他にも、色々と適宜情報を付け足しています。
それではまた!