【メディカルハーブ検定に出てくるハーブ⑮】エルダーフラワー
ご覧いただきありがとうございます。
これまで、メディカルハーブ検定で取り上げられるハーブ全15種類について、記事でまとめてきました。今回はその記念すべき最終回…!(パチパチパチィィィッ!)←勢いの良い拍手です。という訳で、エルダーフラワーについて見ていきましょう。
【エルダーフラワーの名称】
(学名)Sambucus nigra :Sambucusはギリシャの古代楽器sambykeより。nigraはラテン語で黒。
(英語)Elder、Elder berry、Black elder
(フランス語)Le Grand Sureau、Le Sureau noir:sureau はニワトコのこと。
(ドイツ語)Der Schwarze Holunder
(中国語)西洋接骨木 xi1 yang2 jie1 gu3 mu4
和名はセイヨウニワトコ。
【エルダーフラワーの特徴】
レンプクソウ科。クリーム色の花部を用いる。
古代エジプトの時代から薬として使われてきたそう。ヨーロッパでは魔除けとして一般的な植物で、全草に薬効があることから「万能の薬箱」とか「庶民の薬箱」など呼ばれる。
フラボノイドやカリウムを豊富に含む。
【エルダーフラワーの効果・効能】
発汗、利尿作用がある。
また、抗アレルギー作用があるため、欧米では「インフルエンザの特効薬」と呼ばれているそう。インフルエンザ以外でも、風邪や花粉症などで見られるくしゃみ・鼻水・鼻づまりなどに対して用いられる。イギリスではコーディアルによく使われる。粘液を浄化して綺麗にしてくれる。
【エルダーフラワーの小話】
学名の所に出てきたSambykeという楽器について気になったので、少し調べてみました。すると、「Museum of Ancient Greek Technology Kotsanas(古代ギリシャ技術博物館 in コトサナス)」のHPに載っていました。
↑このサイトに、小さなSambykeの写真が載っています。クリックすると大きくなります。見た目はシタールというか、三味線といいますか、そういう弦楽器です。このHPのページによると、 この楽器は紀元前6世紀ごろにIbykos(イビュコス)という詩人によって発明されたもので、亀の甲羅かそれに似た形をした木で作られた共鳴箱に、弓なりの形になっている角か木が刺さっているという形。弦は8本あったそうです。
ローマの博物学者であるプリニウスが、エルダーの事をこの楽器に由来する言葉であるSambucusと呼んだのは、エルダーがこの楽器に使われていたからだそうです。
…こんな感じです。
勉強のお供の本は、主にこれです。個人的に色々と調べて付け足しています。
15種類のハーブについて、しっかり復習しとかないとなあ…。それではまた!