はるとかわ 世界の一隅日記

ハーブと、語学と、日々雑感。最近は香りが気になる今日この頃。

【メディカルハーブ検定対策⑤-2】ハーブの歴史をさらっと(中編)


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こんにちは!はるとかわです。今回はメディカルハーブ検定に出てくる「ハーブの歴史」の中から、中世から近世の内容についてまとめてみます。

※ハーブの歴史〈古代編〉はこちら↓

haruto-kawa.hatenablog.com

それではいきましょう!

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イブン・シーナー(980-1037)

10世紀のペルシャの医者、哲学者。ラテン語名Avicenna(アヴィケンナアヴィセンナ)でも知られる。ガレノスの医学やアリストテレスの哲学に影響を受けた思想を残す。代表作は『医学典範』。錬金術の実験中、精油とパラ水を分離することに成功。植物から精油を抽出する蒸留法を確立し、現在のアロマテラピーの基礎を築いた人

 

大航海時代

コロンブスヴァスコ・ダ・ガマらの新大陸の発見に伴い、新しいハーブがヨーロッパに持ち込まれることになる。(エキナセアもこの時期に持ち込まれたとか。)この頃の三大香料は「こしょう」「クローブ」「ナツメグ」。コロンブスはこしょうを求めてアメリカに到着し、見つけた!と思ったのが唐辛子(チリペッパー)。名前に”ペッパー”と付けたくなる気持ちもちょっとわかる。

イギリスのハーバリスト

大航海時代に沢山ハーブが入ってた影響で、続く17世紀にかけて主にイギリスでハーバリスト達が登場する。

ウィリアム・ターナー(William Turner, 1508-1568)

イギリス植物学の父。薬用植物を、熱性・冷性・乾性・湿性の四つに分類した。この分類方法にはユナニ医学の影響が色濃い。因みに四大元素(火・水・土・空気)もこの四つの性質で説明できるらしい。曰く、火=熱と乾、水=冷と湿、土=冷と乾、空気=熱と湿。因みにこの人は鳥にも詳しい。

ジョン・ジェラード(John Gerard, 1545-1611 or 1612)

床屋外科として働きつつ、植物に魅せられた人。『本草あるいは一般の植物誌』(1597)が結構ヒットしたらしい。ロンドンのホルボーンの家の近くに植物園を作ったり、ケンブリッジ大学に植物園の設立を提案したことで知られている。

ジョン・パーキンソン(1567-1650)

ジェームズ一世、チャールズ一世に仕え、「王室主席植物学者(Botanicus Regis Primarius)」の称号を与えられた植物学者。1629年には『日のあたる楽園、地上の楽園』という素敵な題名の本を出版。800種の植物図鑑を収録している。また『テアトルム・ボタニクス(広範囲の本草学書)』(1640)では3800種類のハーブについて記載している。

ニコラス・カルペパー(Nicholas Culpeper, 1616-1654)

植物学者であり占星術師。それまでラテン語で書かれていたハーブの知識を英訳することで、一般の人たちにもハーブの知識を広めた人。セルフメディケーションの概念を広めたと言っても良い。1652-53年に刊行の『The English Physician』がその皮切り。

まとめ

基本的に植物療法が続きます。医学とハーブの使用がほぼほぼイコールだった時代です。また、色んな植物を記録する本の出版もブームでしたね。この後の時代では、どんどん成分の抽出が盛んになり、いわゆる現代の投薬療法になっていきます。

勉強のお供の本は、主にこれです。個人的に色々と調べて付け足しています。

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続きはまた今度。それではまた!