メディカルハーブ検定直前の見直し④【ハーブごとの成分まとめ】
こんにちは!ハーブの資格を取るために勉強中のはるとかわです。今回は、メディカルハーブ検定の模擬試験を繰り返す中で、どうしても詰まってしまった部分、ハーブの諸成分についてまとめていきます!なんとか覚えたい!それではいきましょう!!!
- 【ウスベニアオイ】
- 【ハイビスカス】
- 【リンデン】
- 【ネトル】
- 【セントジョンズワート】
- 【エキナセア】
- 【ジャーマンカモミール】
- 【ダンデライオン】
- 【マルベリー】
- 【ペパーミント】
- 【パッションフラワー】
- 【ラズベリーリーフ】
- 【ローズヒップ】
- 【マテ】
- 【エルダーフラワー】
- さいごに
【ウスベニアオイ】
覚えるのは3つだけ。粘液質(多糖類)、アントシアニン、タンニン。
▷粘液質:ウスベニアオイのお茶を淹れてみると、なんとなくとろっとしているのです。
▷アントシアニン:花の色が青紫色なので、納得。
▷タンニン:ちょっと渋みがあるということを忘れない!
【ハイビスカス】
植物酸、粘液質、アントシアニン(ヒビスシン)、ペクチン、K、Fe
▷植物酸(クエン酸、リンゴ酸、ハイビスカス酸):イメージが付く。酸っぱくて爽快なイメージ。
▷粘液質(多糖類):実は入ってる。
▷ヒビスシン:Hibiscusの最初をそのまま読むと「ヒビス」になるのでイメージが付く。これはアントシアニンの一種であり、お茶の色がワインレッドなので納得。
▷ペクチン:ハイビスカスとローズヒップにはペクチンが入っている。
▷ミネラル:カリウムと鉄。
【リンデン】
フラボノイド配糖体、アラビノガラクタン(粘液質)、タンニン、カフェ酸、クロロゲン酸、精油(ファルネソール)
▷フラボノイド配糖体:ルチン、ヒペロシド、ティリロシド。ティリロシドはリンデンの学名Tilia europaeaの最初「ティリア」を覚えているとイメージが付く。
▷アラビノガラクタン:これはリンデンだと覚えておこう。粘液質です。とろっとしているからこそ、寝る前に飲むと安眠に繋がるのかもしれない。
▷タンニン:リンデンにも入っている。ちょっと渋めなのだろう。
▷カフェ酸:覚えるしかない。
▷クロロゲン酸:こちらも覚えよう。
▷ファルネソール:この名前は憶えておきたい。Farnesol、フランス語で発音すると結構言いやすい。
【ネトル】
フラボノイド、フラボノイド配糖体、クロロフィル、フィトステロール、β-カロテン、葉酸、ビタミンC、Si、Ca、K、Fe
▷フラボノイド:クエルセチンが入っている。
▷フラボノイド配糖体:ルチンがメイン。
▷クロロフィル:葉緑素のこと。ほうれん草とかパセリにも含まれている。ネトルの使用部位は葉部だし、葉っぱなんだな!と私は理解する。
▷葉酸:ネトルと言えば葉酸。鉄も入っているし貧血によさそう。
▷ミネラル:ケイ素、カルシウム、カリウム、鉄。
【セントジョンズワート】
ヒペリシン、フラボノイド配糖体、ハイパーフォリン、タンニン、精油
▷ヒペリシン:セロトニンなどの量を調整して、気分の落ち込みを和らげてくれる成分。だからこそセントジョンズワートは季節性感情障害やうつの症状にも用いられる。因みにヒペリシンは赤い。セントジョンズワートの葉ってちょっと赤かったですよね。
▷フラボノイド配糖体:ルチンとヒペロシド。
▷ハイパーフォリン:こちらもヒペリシンと同様に、憂鬱を和らげてくれる成分。こういった成分が入っていることからも、他の医薬品と同時に服用したらいけないんだろうな…という想像がつく。
▷タンニン:こちらにも入っている。
▷精油:一応エッセンシャルオイルもあることにはあるらしい。
【エキナセア】
エキナセアの成分は4つ覚える。エキナコシド、シナリン、多糖類、イソブチルアミド
▷エキナコシド:エキナセアと名前が似ているので覚えやすい。
▷シナリン:アーティチョークにも入っている成分で、ポリフェノールの一種。健康に良さそう…。
▷多糖類:入ってます。
▷イソブチルアミド:ちょっと謎めいた成分。
【ジャーマンカモミール】
精油、マトリシン、フラボノイド
▷精油:カマズレンが含まれているから、ジャーマンカモミールのエッセンシャルオイルは青い色をしている。α-ビサボロールも精油の一つ。
▷マトリシン:ジャーマンカモミールの学名Matricariaを思い出せば、同じマトリックス系だなとイメージできる。※マトリックスはラテン語で「子宮」。
▷フラボノイド:アピゲニンとルテオリン。
【ダンデライオン】
多糖類(イヌリン)、タラキサステロール、苦味質、カフェ酸、K、Ca
▷イヌリン:多糖類の一種。水溶性食物繊維で、お腹の調子を整えてくれる。
▷タラキサステロール:ダンデライオンの学名Taraxacum officinaleを思い出せば、「タラキサ」感がイメージできる。
▷タラキサシン:苦味質。こちらも学名を思い出そう。
▷カフェ酸:入っているそうです。
▷ミネラル:カリウムとカルシウム。
【マルベリー】
デオキシノジリマイシン(DNJ)、γ-アミノ酪酸、クロロフィル、フィトステロール、Fe、Ca、Zn
▷デオキシノジリマイシン:α-グルコシダーゼの働きを阻害して血糖値の上昇を抑えてくれる。
▷γ-アミノ酪酸:いわゆるGABA。リラックス効果がある。
▷クロロフィル:使用部位は葉なので、葉緑素がメインという事ですね。
▷フィトステロール:コレステロールの吸収を抑える成分の総称。マーガリンや乳製品にも含まれているらしく、ざっと調べたところ賛否両論。(まあハーブのように出来るだけ自然なものなら、摂りすぎない限り大丈夫なのでは…と思いますが。)
▷ミネラル:鉄、カルシウム、亜鉛が入っている。特に亜鉛。亜鉛といえばマルベリー。
【ペパーミント】
精油、フラボノイド、ロスマリン酸(タンニン)、カフェ酸、クロロゲン酸
▷精油:l-メントール、メントン、メントフラン。ペパーミントの学名Mentha piperitaを思い起こせば、メント感がちょっとわかる。
▷フラボノイド:ペパーミントにも含まれています。アピゲニンやルテオリン。ジャーマンカモミールと同じフラボノイド。
▷ロスマリン酸:タンニンの一種。これも覚えておきたい。
▷カフェ酸:入ってるんですね。
▷クロロゲン酸:こちらも入っている。
【パッションフラワー】
フラボノイド、フラボノイド配糖体、アルカロイド(ハルマン、ハルモール)
▷アピゲニン:フラボノイドの一つ。
▷ビテキシン:フラボノイド配糖体の一つ。
▷アルカロイド:ハルマンとハルモール。これらが中枢神経の鎮静に一役買っているという。
【ラズベリーリーフ】
フラボノイド配糖体(フラガリン)、タンニン(没食子酸、エラグ酸)、VC
▷フラガリン:子宮筋の収縮を調整してくれる成分。フラボノイド配糖体です。
▷タンニン:没食子酸(もっしょくしさん)とエラグ酸ときたらラズベリーリーフ。
▷ビタミンC:入ってます。
【ローズヒップ】
VC、ペクチン、植物酸、カロテノイド色素、フラボノイド
▷ビタミンC:ビタミンCの爆弾ですからね。
▷植物酸:こちらもハイビスカスにも含まれていた。
▷カロテノイド:リコペンやβ-カロテンが、あの偽果の赤い色を作っている。
▷フラボノイド:ビタミンCの働きを補強している点に注目。
【マテ】
アルカロイド(カフェイン、テオフィリン、テオブロミン)、カフェ酸、クロロゲン酸、フラボノイド、VC、VB2、VB6、Fe、Ca、K
▷アルカロイド:興奮系のアルカロイド。カフェイン・テオフィリン・テオブロミンが入っている。カフェインは憶えやすい。テオ兄弟(?)もマテだと覚えておこう。
▷カフェ酸:マテにも入っている。
▷クロロゲン酸:こちらにも入っている。
▷フラボノイド:入っている。マテには利尿作用あるしね。
▷ビタミン:ビタミンC、ビタミンB2、ビタミンB6などが入っている。
▷ミネラル:鉄、カルシウム、カリウムが入っている。飲むサラダと言われるゆえん。
【エルダーフラワー】
フラボノイド配糖体、クロロゲン酸、粘液質、K、精油
▷フラボノイド配糖体:ルチンやクエルシトリンが入っている。発汗作用や利尿作用に関係していると考えられている。
▷クロロゲン酸:こちらは発汗作用に関係すると考えられている。
▷粘液質:風邪を引いた時に飲みたいエルダーフラワー。とろりとした優しさがあるんですね。
▷カリウム:フラボノイド配糖体と相まっての利尿作用。
▷精油:貴重なものだけれどエッセンシャルオイルもあるみたい。
さいごに
こう見ていくと、同じ成分が何度も出てきたり、一方で一つのハーブにしか含まれていない成分があったり、様々です。成分の名前はハーブの学名と似ているものもあるので、そういったものは比較的覚えやすいかと思います。また成分の作用とハーブの効果をリンクさせて考えていくと、より実用的で良いですね。
勉強のお供の本は、主にこれです。個人的に色々と調べて付け足しています。
それではまた!