【メデイカルハーブ検定に出てくるハーブ⑨】マルベリー
ご覧いただきありがとうございます。今回はメディカルハーブ検定にも出てくるハーブ、マルベリーについて勉強していきます。「ベリー」と聞くと、ついついベリーの果実をイメージしてしまう私ですが、ハーブで使うのは葉の部分です。和名ではクワ。桑の葉です。それでは見ていきましょう。
【マルベリーの名称】
(学名)Morus alba:Morusはケルト語で黒を意味する言葉が由来らしい。albaはラテン語で白を意味するalbusから。…黒でもあり白でもある…パンダかな?(桑の実は、最初白く、その後赤くなっていき、最後には黒い色になるそうです。)
(英語)Mulberry tree
(フランス語)Le mûrier(桑の木)、 La mûre(桑の実)
(ドイツ語)Der Maulbeerbaum(桑の木)、Die Maulbeere(桑の実)
(中国語)桑树sang1 shu4(树=樹)、 桑葚sang1 shen4(桑の実)
和名はクワ。日本には、5世紀ごろに朝鮮半島経由で、蚕と一緒に伝えられたそう。本格的に栽培されるのは江戸末期。
【マルベリーの特徴】
生命力に富んでいて、年に多くて6回も果実を収穫できる。
中国の『本草書』では「不老長寿の妙薬」とされている。
美白効果もあるらしい。
日本でも昔から「桑茶」として飲まれている。
【マルベリーの効果・効能】
食後の血糖値の上昇を抑える。←デオキシノジリマイシン(DNJ)が二糖類の分解酵素であるα-グルコシダーゼの働きを阻害するため。高血圧・肥満などの生活習慣病の予防に役立つ。 食前に飲むのが良い。
腸内環境の正常化・便秘解消にも良い。
【マルベリーの小話】
雷避けの「くわばら、くわばら」というおまじない。これには、雷は桑畑には落ちないという言い伝えがあるそうです。各地で雷を沢山落とした菅原道真公が、自分の領地であった桑原にだけは雷を落とさなかった、とも言われています。
…こんな感じです。血糖値を抑えながら栄養補給もできる、パンダみたいな名前のハーブでした!
勉強のお供の本は、主にこれです。個人的に色々と調べて付け足しています。
それではまた!